テレビ取材を獲得する設計図!地方の小さな会社が夕方ニュースに特集された実例

目次
色とりどりのおもちゃ、人形、ユニークなギフトがいっぱいの、魅力的で活気のあるお土産ショップの入り口。
Photo by Antonino Giangrasso on Pexels

実はテレビ局が最も探しているのは「地方の小さなお店や会社」という意外な事実

広告費を何百万円もかけなければ、テレビ番組に取り上げられることはないと思い込んでいませんでしょうか。実は、テレビ局の制作現場が日々血眼になって探しているのは、予算を潤沢に持つ大企業ではなく、地域に根ざしたユニークな取り組みを行う「地方の小さな会社やお店」です。視聴者が親近感を持ちやすく、人間味のあるドラマを描きやすいため、テレビの番組制作において非常に重宝される傾向にあります。

テレビ取材は運良く偶然舞い込んでくるものではなく、明確な手順を踏んで「狙って設計できるもの」です。この記事では、広報の専門知識がゼロの状態から、夕方のニュース番組で約7分間の特集枠を獲得した地方事業者のケーススタディをもとに、再現性のあるテレビ取材獲得の手順を解説します。

【ケーススタディ】認知度ほぼゼロの地方洋菓子店がテレビ取材を獲得するまで

まずは、ある地方の洋菓子店がテレビの取材を獲得し、行列ができる人気店へと変貌を遂げた具体的な事例から、そのプロセスを学びましょう。

1. 課題:良い商品を作っているのに認知度が上がらない

この洋菓子店は、地元の特産品であるブランド芋をふんだんに使ったスイートポテトを開発しました。味には絶対の自信があり、一度購入した顧客の「リピート率」は非常に高かったものの、新規顧客の獲得に苦戦していました。広告予算は限られており、SNSを毎日更新してもフォロワーは身内ばかりという、多くの地方事業者が直面する壁にぶつかっていました。

2. 転機:「新商品の紹介」から「地域の課題解決」への切り口変更

当初は「美味しいスイートポテトができました」というプレスリリースを送る予定でしたが、これでは多くの商品情報に埋もれてしまいます。そこで、視点を「商品のスペック」から「社会的背景」へとシフトさせました。

  • 変更前の切り口:地元産の芋を使った、濃厚で美味しいスイートポテトが新発売
  • 変更後の切り口:規格外で廃棄予定だった地元の特産芋を救う、若きパティシエと高齢農家の共同開発プロジェクト

このように、単なる商品紹介ではなく「フードロス削減」や「高齢農家の支援」という地域課題の解決ストーリーに仕立て直しました。

3. 結果:夕方のニュース番組で7分間の特集が決定

この切り口を整理したプレスリリースを、地元のテレビ局の報道デスク宛てに送付したところ、わずか3日後にディレクターから「農家での収穫風景からパティシエの製造工程までを取材したい」と連絡が入りました。放送後は、店舗に長蛇の列ができ、ECサイトのサーバーが一時ダウンするほどの反響を呼びました。

路上で撮影された人々のシルエット
Photo by Nikita Kotrelev on Pexels

テレビ取材を獲得するための3つの必須条件

上記のケーススタディから、テレビ局が取材したくなるネタには共通する要素があることがわかります。初心者の方がまず押さえるべき、3つの条件を整理しましょう。

条件1:映像として動く「絵(ビジュアル)」があること

テレビは映像メディアです。どんなに素晴らしい理念があっても、画面に映し出す「動き」がなければ番組になりません。例えば、「職人が手作業で仕上げる瞬間」「顧客が驚き喜ぶ表情」「原材料が収穫される現場」など、カメラで撮影して映えるシーンを事前に用意しておく必要があります。

条件2:社会性やトレンド(時事性)が絡んでいること

「うちの商品が売れています」という情報は、テレビ局にとっては単なる企業の宣伝活動に映ってしまいます。そうではなく、「なぜ今、この商品が社会に必要なのか」という大義名分が必要です。「物価高騰への対策」「地方創生」「働き方改革」など、世の中の関心事と自社の商品・サービスがどう結びついているかを明確に提示します。

条件3:感情を揺さぶる「人間ドラマ」があること

視聴者がテレビを見続けるのは、登場人物の葛藤や挑戦に共感するからです。「開発までに3年間の失敗を繰り返した」「倒産寸前の危機をこの一本の商品で乗り越えようとしている」といった、開発者の情熱や人間味あふれるストーリーが取材獲得の強力なフックになります。

【手順】テレビ取材を設計する4ステップ

テレビ取材は、以下のステップに沿って準備を進めることで、偶然に頼らず獲得確率を高めることができます。

ステップ1:自社だけの「切り口」を言語化する

まずは、自社の商品やサービスが持つ強みと、社会的背景を掛け合わせます。自問自答すべき問いは「この取り組みは、誰のどんな困りごとを解決するのか」です。これが明確になるだけで、メディアが取り上げる大義名分が生まれます。

ステップ2:テレビ局向けのプレスリリースを作成する

プレスリリースは、A4用紙1〜2枚に簡潔にまとめます。テレビ向けのリリースでは、特に以下の構成を意識してください。

  • タイトル:最も伝えたい「社会性」と「驚き」を30文字程度で表現する
  • リード文:結論(誰が、何を、なぜ行うのか)を冒頭の3行で説明する
  • 撮影可能シーンの提案:「〇〇の製造工程や、農家でのインタビューが撮影可能です」と明記し、ディレクターがロケのイメージを湧きやすくする

ステップ3:宛先を絞り込んでアプローチする

作成したプレスリリースを、ターゲットとなるテレビ局の番組宛てに送付します。この際、代表電話や総合窓口ではなく、自社のネタに合致する「番組名」や「コーナー名」をしっかりと調べて宛先に指定することが重要です。地方局であれば、夕方のローカル情報番組が最初の狙い目となります。

ステップ4:取材対応の準備を整える

テレビ局から問い合わせがあった際、迅速に対応できる体制を整えておきます。追加の資料提供や、撮影スケジュール調整をスムーズに行えるよう、社内の連携を強化しておきましょう。

路上で撮影された人々のシルエット
Photo by Nikita Kotrelev on Pexels

テレビ取材獲得におけるよくある誤解と注意点

テレビ取材を目指すにあたり、多くの初心者が陥りがちな誤解を解消しておきましょう。

よくある誤解:有名企業や大企業しか取り上げられない

前述の通り、テレビ局は常に「新鮮でユニークな一次情報」を求めています。誰もが知っている大企業の情報よりも、地域で奮闘する小さなお店の挑戦のほうが、視聴者の共感を呼びやすく、番組の視聴率につながることも珍しくありません。規模の小ささを理由に諦める必要は一切ありません。

注意点:広告と同じ感覚で「言いたいことだけ」を主張しない

テレビ取材は広告枠の購入とは異なります。自社がアピールしたい商品のスペックや価格ばかりを前面に押し出すと、メディア側から「宣伝目的」とみなされ、取材が見送られてしまいます。あくまで「視聴者にとって有益な情報であるか」というメディア視点を忘れないようにしましょう。

再現性のあるPR活動で事業の基盤を強化するために

テレビ取材の獲得は、決して一部の運が良い企業だけの特権ではありません。取材されるための「切り口」を正しく設計し、適切な手順でアプローチを重ねれば、地方の中小企業であっても十分に全国メディアへの露出を狙うことができます。

一度テレビに取り上げられると、事業の信用度は飛躍的に向上し、営業活動がスムーズになるだけでなく、採用活動や社員のモチベーション向上にも絶大な効果をもたらします。一時的なブームで終わらせず、再現性のあるPR手法を社内に定着させることが、長期的な事業成長の鍵となります。

株式会社CA CAMPANYでは、受注案件の取材獲得率80%以上の実績をもとに、メディアに届く切り口の設計からプレスリリース執筆までをトータルでサポートしています。NHKや日経新聞をはじめとする多数のメディア掲載実績を背景に、露出をゴールとせず、売上増や信用向上といった成果につなげる伴走支援を行っています。

「自社の商品にはどんなテレビ向けの切り口があるのか知りたい」「広告に限界を感じており、メディア露出で認知を高めたい」とお考えの経営者様は、ぜひ一度、私たちの無料相談をご活用ください。現状の課題を整理し、取材獲得に向けた具体的なアプローチ方法をご提案いたします。

広報に取り組みたいが、どこから着手すべきか迷っていませんか?

『ゼロからわかる!プレスリリース入門』では、直林が実務で使っている考え方をもとに、
基礎 → 成功の全体像 → 切り口(社会性) → 書き方 → 配信 の順に整理
最初の1本を確実に出すまでを道筋で示します。

取材獲得率80%以上/年間100件相談のスタイルを、初心者でもわかりやすくまとめました。

こんな内容が読めます。(右にある▼をクリックで本の目次が見れます)

第1章:プレスリリースとは?広報の基礎をゼロから理解する
第2章:成功するプレスリリースの全体像
第3章:広報1年生が知っておくべき「社会性」と「切り口」の作り方
第4章:具体例で学ぶプレスリリースの書き方
第5章:記者の目線を意識したリリースの工夫
第6章:プレスリリースをさらに魅力的にするテクニック
第7章:配信とタイミングの重要性


今ならLINE登録→リッチメニューのボタンから、無料でご覧いただけます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次