PRの決算ネタで取材を呼ぶ手法|地方企業の成功事例と設計術

目次

決算は「数字の報告」ではなく「未来の宣言」である

「うちのような地方の中小企業が、決算をニュースにしても誰も興味を持たないのではないか」「売上高や利益を公表するだけで、メディアが動くはずがない」――。決算期を迎える経営者の皆様から、このような声をよく伺います。しかし、結論から申し上げますと、決算は中小企業にとって最大の「取材獲得チャンス」です。

大切なのは、決算を単なる「過去の数字の報告」として捉えるのではなく、その数字の裏側にある社会的な意義や、今後のビジョンという「未来の宣言」として設計することにあります。株式会社CA CAMPANYでは、取材は偶然ではなく設計できるという考えのもと、年間200社以上のPR相談をお受けし、受注案件の取材獲得率80%以上という実績を積み上げてきました。本記事では、実際に決算ネタを切り口にNHKや日経新聞などの主要メディアから取材を獲得したケーススタディを交え、再現性のあるPR設計の手順を公開します。

【ケーススタディ1】赤字決算を「次世代への投資」と定義しNHK取材を獲得

まずは、ある地方の伝統工芸メーカーの事例をご紹介します。この企業は、新業態への先行投資が重なり、単年度では赤字決算となっていました。経営者様は「赤字ではPRどころではない」と消極的でしたが、私たちはその数字を「伝統を守るための攻めの投資」として再定義しました。

「苦境」ではなく「変革」のストーリーを設計

単に「赤字でした」と発表するのではなく、なぜその赤字が発生したのか、その先にどのような地域の未来があるのかを徹底的に言語化しました。具体的には、若手職人の採用育成費用と、海外市場開拓のための設備投資が主因であることを数値で示し、「100年続く産業を次世代に繋ぐための決断」という文脈でプレスリリースを構成したのです。

  • ターゲットメディア:NHK(地域経済枠)、地方紙経済面
  • 切り口:「伝統工芸×若手採用×赤字を恐れない投資」
  • 結果:NHKの夕方のニュース番組で、若手職人が奮闘する姿とともに「老舗の挑戦」として7分間の特集が組まれました。

このように、数字の良し悪し以上に「その数字が社会に対してどのようなメッセージを持つか」を設計することが、メディアの関心を引く鍵となります。

【ケーススタディ2】売上120%増を「業界のDX化」として日経掲載へ

次に、地方の建設会社の事例です。コロナ禍を経て売上が前年比120%と好調でしたが、経営者様は「たまたま需要があっただけ」と謙遜されていました。しかし、詳しくヒアリングを行うと、独自のクラウド管理システムの導入により、業界の課題である「長時間労働」を劇的に改善していたことが判明しました。

数字を「社会課題の解決」に結びつける

私たちは、この「売上120%」という数字を、単なる自社の成長記録としてではなく、「建設業界の働き方改革に成功したモデルケース」として位置づけました。売上が伸びた要因として、若手社員の離職率がゼロになったことや、現場の生産性が向上したことをデータで裏付け、日経新聞の記者にアプローチを行いました。

  • ターゲットメディア:日本経済新聞(地方経済面)、建設業界紙
  • 切り口:「3Kからの脱却。DXで売上と休日を同時に増やす地方建設の星」
  • 結果:日経新聞の地方経済面に大きく掲載され、その後、同業他社からの視察依頼や、新卒採用の応募が急増する結果となりました。

自社の成長が、その業界や社会全体にとってどのような「希望」になるのか。その視点を持つだけで、決算ネタの価値は数倍に跳ね上がります。

決算ネタを「取材されるニュース」に磨き上げる5ステップ

再現性のあるPRを実現するために、株式会社CA CAMPANYが実践している5つのステップをご紹介します。広告やSNSでの発信に限界を感じている会社こそ、この手順で自社の情報を整理してみてください。

1. 数字の「背景」にある事実を棚卸しする

まずは、決算数値そのものではなく、その数字を作るに至ったエピソードを書き出します。「新商品を開発した」「採用基準を変えた」「クレームが減った」など、現場で起きた変化をすべてリストアップしましょう。

2. 社会の「関心事」とリンクさせる

次に、リストアップした事実と、現在の社会情勢(トレンド)を掛け合わせます。例えば「物価高騰」「人手不足」「SDGs」「地方創生」など、記者が日常的に追いかけているキーワードと自社の動きに接点がないかを探ります。

3. 「比較」と「変化」を可視化する

メディアは「変化」を好みます。「3年前と比べてどう変わったか」「業界平均と比べて何が特異か」を明確な数値やグラフで示せるように準備します。広報ゼロから自ら取材を獲得してきた実体験から言えるのは、記者がそのまま記事に使える「比較データ」の提供が、掲載率を劇的に高めるということです。

4. 経営者の「肉声」をメッセージ化する

プレスリリースには、経営者の想いを込めたコメントを必ず入れます。「なぜこの事業をやっているのか」「この決算を経て、地域をどう変えたいのか」。この熱量が、記者の心を動かす最後のひと押しになります。

5. 適切なメディアと記者を選定する

どんなに良いネタでも、届ける相手を間違えては意味がありません。自社の決算内容が「経済ネタ」なのか「社会ネタ」なのか「ライフスタイルネタ」なのかを見極め、過去に類似の記事を書いている記者を特定してアプローチします。

決算PRで陥りがちな3つの誤解と注意点

良かれと思って行った発信が、逆効果になってしまうケースもあります。以下の注意点をチェックしてください。

  • 誤解1:数字が大きくないと相手にされない
    前述の通り、数字の大きさよりも「変化の質」や「社会性」が重要です。100万円の売上増でも、それが「過疎地の課題を解決した結果」であれば、十分にニュースになります。
  • 誤解2:自画自賛の羅列になってしまう
    「我が社は素晴らしい」というトーンは敬遠されます。「社会にこう貢献できた」「お客様にこう喜ばれた」という、客観的な視点を忘れないようにしましょう。
  • 誤解3:専門用語を使いすぎる
    記者は必ずしもその業界の専門家ではありません。中学生が読んでも理解できる平易な言葉で、事業内容や決算の意義を説明することが不可欠です。

取材可能性が低い案件は断る誠実な姿勢を大切にするCACOMPANYでは、無理に数字を盛るようなPRは推奨しません。ありのままの事実を、どう見せるかという「切り口」の工夫こそが本質です。

決算発表に代わる「攻め」の広報アクション

もし、どうしても今回の決算でニュース性が弱いと感じる場合は、以下のような代替案も検討してみてください。

  • 「周年記念」と掛け合わせる:設立10周年などの節目に合わせ、これまでの歩みと決算をセットで発表する。
  • 「新プロジェクト」の始動をメインにする:決算発表の場で、次期に向けた画期的な新サービスを同時公開する。
  • 「共同記者会見」を実施する:提携先や自治体と合同で発表し、情報の公共性を高める。

これらは、単独の決算発表よりもメディアが集まりやすく、露出の確度を高める有効な戦略となります。

取材獲得率80%を支える「決算PRチェックリスト」

情報発信の前に、以下の項目を自問自答してみてください。すべてにチェックが入れば、その決算ネタはメディアにとって非常に魅力的なものになっているはずです。

  • □ その数字は、今の社会問題(人手不足、DX、SDGs等)と紐付いているか?
  • □ 自社だけの利益ではなく、地域や業界全体へのメリットが語られているか?
  • □ 3年前、あるいは創業時と比較して、劇的な「変化」や「成長」があるか?
  • □ 経営者の個人的な原体験や、情熱を感じるエピソードが含まれているか?
  • □ 記者がそのまま記事の構成に使えるような、具体的なデータや写真があるか?

まとめ:数字の裏にある「想い」を設計する

決算は、企業が社会に対して「私たちはここにいて、こんな価値を提供しています」と胸を張って伝えるための、年に一度の定期便です。いい商品を持ちながら認知度が上がらない、あるいは広告に限界を感じている経営者様にこそ、この「決算PR」という武器を使いこなしていただきたいと考えています。

株式会社CA CAMPANYでは、露出で終わらせず成果につなげる伴走をモットーに、貴社の決算数値から「メディアが飛びつく切り口」を設計します。自分たちでは当たり前だと思っている数字の中に、実は全国放送のニュースになるような種が眠っているかもしれません。

「うちの決算、ネタになるかな?」と少しでも気になった方は、ぜひ一度、私たちの60分のPR戦略診断(無料相談)をご活用ください。NHKや日経など全国メディアへの掲載実績多数の専門家が、貴社の強みを引き出す戦略を共に考えます。再現性のあるPR手法で、事業の信用度を高め、売上増への流れを一緒に作り上げましょう。

【CACOMPANYの提供サービス】
・取材獲得を設計するプレスリリース作成代行
・記者に届く切り口でのプレスリリース執筆
・メディア発信と戦略会議のセットサービス
・社内に広報体制を作る実践研修
・社長の壁打ちパートナーとなる戦略会議
・テレビ・新聞・Webメディアへの露出を狙うPR支援

まずは、お問い合わせフォームまたはLINE登録から、お気軽にご相談ください。取材事例の確認も随時受け付けております。

広報に取り組みたいが、どこから着手すべきか迷っていませんか?

『ゼロからわかる!プレスリリース入門』では、直林が実務で使っている考え方をもとに、
基礎 → 成功の全体像 → 切り口(社会性) → 書き方 → 配信 の順に整理
最初の1本を確実に出すまでを道筋で示します。

取材獲得率80%以上/年間100件相談のスタイルを、初心者でもわかりやすくまとめました。

こんな内容が読めます。(右にある▼をクリックで本の目次が見れます)

第1章:プレスリリースとは?広報の基礎をゼロから理解する
第2章:成功するプレスリリースの全体像
第3章:広報1年生が知っておくべき「社会性」と「切り口」の作り方
第4章:具体例で学ぶプレスリリースの書き方
第5章:記者の目線を意識したリリースの工夫
第6章:プレスリリースをさらに魅力的にするテクニック
第7章:配信とタイミングの重要性


今ならLINE登録→リッチメニューのボタンから、無料でご覧いただけます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

手書きプレスリリース職人として、テレビ・新聞・Yahoo!ニュース等のメディア取材獲得を支援。年間 200 件以上の PR 相談、取材獲得率 80% 超。経営者向け壁打ち戦略会議 (月額顧問) も提供。

目次