プレスリリースの切り口の作り方!取材を設計する5ステップ

プレスリリースの切り口は「社会的な関心」と「自社のアピール」の交差点にある
いい商品やサービスを開発したのに、プレスリリースを配信しても全くメディアから反応がないと悩んでいませんか。多くの実務者が「新発売」や「新機能」という自社視点の発信に終始してしまい、メディアの記者にスルーされるという壁にぶつかっています。実は、メディアが取材したくなるプレスリリースには、共通して「社会的な切り口」が設計されているのです。自社が伝えたいことと、社会が今求めているテーマが重なる部分を見つけ出すことこそが、取材獲得への一番の近道といえます。
株式会社CA CAMPANYでは、年間200社以上のPR相談実績をもとに、取材は偶然ではなく設計できるという考え方で多くの企業を支援してきました。受注案件の取材獲得率80%以上を誇るノウハウから導き出した、記者の心を動かす「切り口」の作り方を5つの具体的なステップで解説します。
ステップ1:自社の商品・サービスが解決する「不」を書き出す
最初のステップは、自社商品やサービスが世の中のどのような「不(不安、不満、不便、不足など)」を解消するのかを徹底的に洗い出す作業です。スペックや価格の安さをアピールするのではなく、顧客の生活や業務がどう変化するかに着目します。
- ターゲットの日常の悩み:顧客が日々どのようなストレスを感じているかを具体化する
- これまでの代替手段の限界:既存のやり方ではなぜ解決できなかったのかを整理する
- もたらされる感情の変化:商品を使った後に、どのような安心感や喜びが生まれるかを言語化する
例えば、地方の老舗和菓子店が「低糖質のどら焼き」を開発した場合、単に「美味しい低糖質スイーツ」とアピールするだけでは不十分です。「食事制限中で大好きな甘いものを我慢している高齢者と、その健康を気遣う家族の葛藤」という具体的な「不」に着目することから、強い切り口の設計が始まります。
ステップ2:現在起きている「社会のトレンド・課題」と紐付ける
次に、ステップ1で書き出した「不」を、現在の社会情勢やトレンド、季節性の話題と結びつけます。メディアの記者は常に「なぜ今、このニュースを報じる必要があるのか」というタイムリーな理由(ニュースバリュー)を探しているからです。
- データや統計の活用:公的機関や大手調査会社が発表している社会課題のデータを調べる
- 季節性や記念日との連動:「猛暑」「新生活」「敬老の日」など、時期に応じた関心事に絡める
- 法改正や社会制度の変化:業界に関連する新しいルールやトレンドをキャッチアップする
先ほどの低糖質どら焼きの例であれば、「高齢化社会における健康寿命の延伸」や「コロナ禍以降の健康意識の高まり」といったマクロな社会課題と結びつけます。さらに「敬老の日に、健康を気遣うギフトとして選ばれている」という季節性を加えることで、記者が「今、取材すべき理由」がより強固になります。
ステップ3:自社ならではの「独自の事実(ファクト)」を整理する
社会的な課題と結びつけるだけでは、他社の類似商品に埋もれてしまいます。ここで重要になるのが、自社にしかない「独自の事実(ファクト)」を明確に提示することです。メディアは客観的な事実や、他にはないユニークな取り組みを好みます。
- 開発のきっかけや裏話:なぜその商品を作らなければならなかったのかという開発秘話
- 数値で示せる実績:「前年比150%の注文」「地元産の希少な原材料を100%使用」などの具体的な数字
- 独自の技術やこだわり:他社が真似できない製造プロセスや、職人の技術力
「広報ゼロから自ら取材を獲得した実体験」を持つ株式会社CA CAMPANYでは、この独自の事実の掘り起こしを最も重視しています。自分たちにとっては「当たり前」の日常業務の中にこそ、メディアが驚くような価値や独自のストーリーが眠っていることが多いのです。

ステップ4:記者の関心を惹く「タイトル」に落とし込む
切り口と独自ファクトが整理できたら、それをプレスリリースの「タイトル」に凝縮します。記者は毎日、数百通ものプレスリリースに目を通すため、メールの件名やタイトルの最初の数文字で読むかどうかを判断します。以下の要素を意識して、魅力的なタイトルを作成しましょう。
- 【フックとなる言葉】を先頭に置く:「日本初」「地元密着」「シニア向け」など、目を引くキーワードを冒頭に配置する
- 社会課題と自社の解決策を1文に入れる:「〇〇問題に対応する、〇〇な新サービスを発売」という構造にする
- 具体的な数値を盛り込む:「30代女性の8割が悩む」「創業100年の技術」など、数字で具体性を持たせる
「新発売のお知らせ」といった主観的な表現を避け、「〇〇の課題を解決する、〇〇を開発」という客観的かつ社会性のある表現を徹底することが大切です。
ステップ5:取材時の「絵解き(ビジュアル)」を設計する
最後のステップは、メディアが取材に来た際に「どのような映像や写真が撮れるか」という絵解き(えとき)をあらかじめ設計しておくことです。特にテレビや新聞、Webメディアにおいては、視覚的な情報が極めて重要視されます。
- 現場の動き:実際に商品を作っている様子や、サービスを利用して笑顔になっている顧客の姿
- 代表者や開発者の表情:情熱を持って語る開発者のポートレートや、作業風景
- 高画質な商品画像:プレスリリースに添付するだけでなく、メディア向けにダウンロードURLを用意しておく
取材の現場を具体的にイメージできるようにプレスリリース内に記述しておくことで、記者は「これなら面白い企画(番組・紙面)が作れる」と確信し、取材のオファーを出しやすくなります。
プレスリリースの切り口設計でよくある誤解と注意点
多くの実務者が陥りがちな誤解として、「広告のように自社商品を良く見せようとする」ことが挙げられます。プレスリリースは広告ではなく、あくまで「客観的なニュースの提供」です。自社商品の自慢話に終始してしまうと、記者は宣伝行為だと判断して取り上げてくれません。
また、社会的なトレンドに無理やり便乗する「こじつけ」にも注意が必要です。自社の事業内容や理念と、社会課題との間に論理的なつながりがない場合、メディアからの信頼を失う原因になります。あくまで自社の強みやファクトから出発し、自然な形で社会性と結びつける誠実な姿勢が求められます。
株式会社CA COMPANYでは、取材可能性が低いと判断した案件については、事前にお断りする誠実な方針をとっています。それは、メディアとの信頼関係を第一に考え、露出だけで終わらせず、企業の持続的な成果につなげる伴走を大切にしているからです。
まとめ:再現性のあるPR手法でメディア露出を狙おう
プレスリリースの切り口は、偶然のひらめきで生まれるものではありません。自社の提供価値を整理し、社会の関心事と掛け合わせ、独自のファクトをタイトルとビジュアルで表現するという、一連のステップに沿って「設計」できるものです。この再現性のあるPR手法を身につけることで、地方の中小企業であっても、NHKや日経などの全国メディアに掲載されるチャンスを十分に掴むことができます。
「自社の商品にはどんな切り口があるのだろうか」「広報の戦略がなく属人化しているのを解消したい」とお悩みの方は、まずはプロの視点を取り入れてみることをおすすめします。株式会社CA COMPANYでは、あなたの会社の強みを引き出し、メディアに届く切り口を設計するサポートを行っています。
まずは、以下のリンクからお気軽にご相談ください。あなたの挑戦を全力で伴走支援します。





