インフルエンサーPRから取材獲得を狙う5つの実務ステップ

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インフルエンサーPRを「認知」だけで終わらせないための結論

広告やSNSの運用に限界を感じ、インフルエンサーPRを導入したものの、一時的な「いいね」やアクセス増だけで終わってしまった経験はないでしょうか。実は、インフルエンサーPRは単なる認知拡大のツールではなく、テレビや新聞などのマスメディアから取材を獲得するための強力な導線(呼び水)として設計できます。結論として、インフルエンサーによる話題化(ソーシャルプルーフ)をファクト(客観的事実)に変換し、メディアが取材したくなる切り口としてプレスリリースで届けることが、最も再現性の高いPR戦略です。

株式会社CA COMPANYでは、年間200社以上のPR相談をお受けする中で、取材は偶然ではなく設計できるという独自の考え方を提唱しています。インフルエンサーPRをトリガーにして、メディア露出という事業の信用度向上につなげる具体的な5つのステップを、実務者向けに詳しく解説します。

インフルエンサーPRがメディア取材を呼び込む理由とよくある誤解

多くの実務者が「インフルエンサーに投稿してもらえば、自然とメディアの目にも留まるはず」と誤解しがちです。しかし、忙しいメディアの記者が個人のSNS投稿をくまなくチェックして企画を立てることは極めて稀といえます。

  • よくある誤解:フォロワー数の多いインフルエンサーを起用すれば、勝手に話題化してテレビから声がかかる。
  • 事実:メディアが求めているのは「フォロワー数」ではなく、「なぜ今、その商品が世の中で支持されているのか」という社会的背景やトレンド(ファクト)です。

つまり、インフルエンサーPRによって「SNSで今、〇〇な人たちの間でブームが起きている」という「現象」を作り出し、それを客観的なデータや文脈としてメディアに提示することで、初めて取材獲得率が飛躍的に向上します。

ステップ1:メディアの切り口から逆算したインフルエンサーの選定

最初のステップは、起用するインフルエンサーの選定です。ここで重要なのは、単に自社商品のターゲット層に人気があるかだけでなく、「メディアがそのインフルエンサーの投稿を見て、どんな社会トレンドを感じ取るか」という逆算の視点です。

例えば、地方の特産品を活かした調味料を広めたい場合、単におしゃれな料理アカウントに依頼するだけでは「よくあるPR投稿」で終わります。「時短で本格的な味が作れる」という切り口で、忙しい共働き世帯に支持されるインフルエンサーに絞り込むことで、「タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する現代人の新しい食習慣」というメディア好みの社会的文脈(切り口)を設計しやすくなります。

ステップ2:体験価値を最大化するギフティングと投稿設計

インフルエンサーに商品をただ送る(ギフティングする)だけでは、画一的な紹介投稿になり、読者にもメディアにも響きません。実務者として設計すべきは、インフルエンサー自身が「思わず誰かに教えたくなった本音のストーリー」を引き出すことです。

商品の開発背景や、なぜこの商品を作らなければならなかったのかという「熱量」を記した手紙を同梱するなど、体験価値を最大化する工夫を凝らします。インフルエンサーが自身の言葉で「このストーリーに共感した」「実際に使って生活がこう変わった」と発信することで、投稿のエンゲージメント(反応率)が高まり、次のステップであるプレスリリースの強力な裏付け(エビデンス)となります。

ステップ3:SNS上の反響を「ファクト(数値・実績)」に変換する

インフルエンサーによる投稿が行われたら、実務者が最も注力すべきは「反響データの回収と分析」です。メディアは客観的な事実を好むため、SNS上の盛り上がりを具体的な数値に変換する必要があります。

  • 収集すべきデータの例:
  • 投稿後24時間での「保存数」や「コメント数」の推移
  • 「どこで買えるの?」といった購買意欲の高いコメントの比率
  • 自社ECサイトへのアクセス増加率や、一時的な品切れなどの具体的な現象

「SNSで話題」という曖昧な表現ではなく、「投稿後3日間で問い合わせが通常の5倍に急増」「保存数が同ジャンル平均の3倍を記録し、一時予約待ち状態に」といった、記者が「今、何が起きているのか」を直感的に理解できる具体的なファクトを整理します。

ステップ4:SNSの反響を盛り込んだプレスリリースの執筆

集まったファクトを武器に、メディア向けのプレスリリースを執筆します。ここでのポイントは、インフルエンサーPRを行ったこと自体をアピールするのではなく、「SNSでの反響をきっかけに、新たな社会現象やニーズが浮き彫りになった」というストーリーで構成することです。

タイトルには「SNSで〇万保存を突破」「予約殺到で一時販売停止」といった、客観的な実績数値を前方に配置します。本文では、なぜその商品がこれほどまでにSNSで支持されたのか、その背景にある現代社会の課題やユーザーの悩みを解説し、単なる商品紹介ではなく「社会的に価値のあるニュース」として仕立てます。この「取材は偶然ではなく設計できる」という設計思想こそが、取材獲得率を高める鍵となります。

ステップ5:メディアへのアプローチと取材対応の準備

プレスリリースが完成したら、ターゲットとするメディア(テレビ、新聞、Webメディアなど)へアプローチします。その際、プレスリリースと一緒に、実際のインフルエンサーの投稿画面のキャプチャや、ユーザーから寄せられた熱量の高いコメントのリストを「補足資料」として用意しておくと、記者が記事化・番組化する際の具体的なイメージが湧きやすくなります。

また、取材が入った際に「実際に商品を愛用しているユーザー(またはインフルエンサー)へのインタビューは可能か」「製造現場の撮影はできるか」といった、メディア側の追加要望に即座に対応できるよう、事前に社内調整や関係者との合意形成を済ませておくことが、露出を確実に成功させる実務者の手腕です。

インフルエンサーPR×メディア露出を成功させるためのチェックリスト

実務者が施策をスムーズに進行できるよう、各プロセスの重要チェック項目をまとめました。実施前に必ず確認してください。

  • インフルエンサー選定:フォロワーの「質」や「属性」が、狙いたいメディアの読者層と合致しているか?
  • ファクト化:「話題」という言葉を、具体的な数値(アクセス数、保存数、売上増など)に置き換えられているか?
  • 社会的背景:商品特性だけでなく、「なぜ今、これが流行っているのか」という社会的なトレンドと結びついているか?
  • 受入体制:メディアから「明日取材に行きたい」と言われた際に対応できる撮影素材や関係者のスケジュールを確保しているか?

露出だけで終わらせず、事業成長の基盤を作る伴走支援

インフルエンサーPRとプレスリリースを組み合わせることで、認知拡大からメディア露出、そして事業の信用度向上へとつながる再現性の高いPR手法が確立できます。しかし、「自社の商品特性に合うインフルエンサーの切り口が分からない」「集まった反響をどうプレスリリースに落とし込めばいいか悩む」という実務者の方も少なくありません。

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