起業動機のPRで取材を狙う!2つの発信手法の比較と設計手順


なぜ「起業動機」を語るだけのPRではメディアに取材されないのか?
「素晴らしい起業動機や創業ストーリーがあるのに、プレスリリースを配信しても全くメディアから連絡が来ない」と悩む経営者は少なくありません。広告やSNSでの発信に限界を感じ、メディア露出による信用の獲得を目指して起業動機をアピールしても、客観的なニュース価値がなければ記者の目には留まらないものです。メディアが求めているのは、単なる経営者の個人的な思い出話ではなく、その起業動機が「今、社会にどう影響を与えるか」という社会的価値になります。
結論から申し上げますと、起業動機をPRに活かして取材を獲得するためには、個人的な熱意を伝える「ストーリー型PR」と、社会的な背景を前面に出す「社会課題解決型PR」の2つのアプローチを正しく比較し、自社の事業特性に合わせて設計することが不可欠です。本記事では、この2つの手法を徹底比較しながら、取材を偶然ではなく「設計」して獲得するための具体的な手順を解説します。

起業動機を活かす2つのPR手法を徹底比較
起業動機をフックにPR活動を展開する場合、アプローチ方法は大きく分けて2つ存在します。それぞれの特徴やメリット、適した事業領域を比較検討することで、自社がどちらの戦略を重視すべきかが明確になります。
1. ストーリー型PR(共感・人軸アプローチ)
経営者自身の原体験や、創業に至るまでの葛藤、情熱をストレートに発信する手法です。
- 主な特徴:「なぜこの事業を始めたのか」という人間味あふれるエピソードで読者や記者の感情を動かす。
- メリット:経営者のキャラクターが伝わりやすく、ファンや熱心なサポーター(採用候補者やビジネスパートナー)が増えやすい。
- 適した事業:独自の技術を持つものづくり企業、地域密着型のサービス業、経営者自身の個性がブランド価値になる事業。
2. 社会課題解決型PR(時流・社会軸アプローチ)
起業のきっかけとなった「社会の歪み」や「業界の課題」に着目し、自社事業がそれをどう解決するかを提示する手法です。
- 主な特徴:客観的なデータや市場のトレンド、国の政策などと起業動機を紐づけて発信する。
- メリット:ニュース価値(時流性・社会性)が非常に高いため、テレビや新聞などの大手メディアに取材されやすい。
- 適した事業:地方創生、DX(業務効率化)、SDGs、少子高齢化対策など、現代社会が直面する課題に直結する事業。
2つの手法の比較一覧表
自社の起業動機がどちらの要素を強く持っているか、以下の基準で整理することをおすすめします。
- ストーリー型PR:主語は「私(経営者)」。感情的な共感を重視し、Webメディアや雑誌のインタビュー、ビジネス誌の創業ストーリー枠を狙う。
- 社会課題解決型PR:主語は「社会・業界」。客観的な事実を重視し、テレビの報道番組、新聞の経済面や社会面を狙う。

起業動機を「取材される切り口」に変える3つのステップ
起業動機をただ書き連ねるだけでは、自己満足の資料になってしまいます。メディアが飛びつく「ニュース」へと昇華させるための具体的な設計手順をご紹介します。
ステップ1:起業動機を「社会の課題」と接続する
まずは、あなたが起業を決意した個人的なきっかけを書き出します。次に、その背景にある「同じように困っている人々の存在」や「業界全体の古い慣習」といった社会的な課題を探します。例えば、「実家の農家が後継者不足で廃業しそうになった(個人的動機)」であれば、「全国で加速する農業従事者の高齢化と耕作放棄地の増加(社会課題)」へと視野を広げて記述します。
ステップ2:客観的な統計データで裏付けを行う
記者は「主観的な熱意」だけでは記事を執筆できません。公的機関や専門調査会社が発表している統計データを用いて、その課題が実際に深刻であることを証明します。「地方での買い物難民が増えていると言われている」ではなく、「〇〇省の調査によると、買い物弱者は全国で約〇〇万人に達している」といった具体的な数値を起業動機に肉付けします。
ステップ3:自社が提供する「独自の解決策」を提示する
課題を提示した上で、自社の製品やサービスがなぜその解決策になり得るのかを論理的に説明します。ここで重要となるのが、他社には真似できない「独自の強み」や「新しいアプローチ」です。単に「新商品を発売しました」ではなく、「起業動機に基づいた独自の開発プロセスにより、従来の課題を克服した」という文脈を作ります。

起業動機のPRでよくある3つの誤解と注意点
多くの経営者が陥りがちな、PR活動における代表的な誤解と対策をまとめました。
誤解1:熱い想いを長文で書けば記者の心を動かせる
事実:記者は毎日数百通ものプレスリリースに目を通しています。感情的な長文は読み飛ばされる可能性が高いため、起業動機は「要約して3行」で伝えられるように整理し、まずは結論から簡潔に述べるPREP構成を徹底する必要があります。
誤解2:創業期の1回しか起業動機はPRに使えない
事実:起業動機は、新商品の発表や周年記念、新サービスのローンチ時など、あらゆるタイミングで「開発秘話」や「事業への想い」として再構成して活用できます。時流に合わせて切り口を変えれば、何度でもメディアにアプローチ可能です。
誤解3:すべての案件が同じように取材される
事実:メディアの関心や社会的なタイミングによっては、どれだけ美しく起業動機をパッケージしても取材獲得が難しい場合があります。株式会社CA COMPANYでは、取材可能性が極めて低いと判断した案件については、事前にお客様へその旨を誠実にお伝えする姿勢を大切にしています。露出そのものを目的にするのではなく、成果につながる本質的なPR設計を重視するためです。
取材を偶然にしない!再現性のあるPR設計のチェックリスト
起業動機を盛り込んだPR施策を実行する前に、以下の項目が満たされているかセルフチェックを行ってみてください。
- □ 起業のきっかけとなった原体験が、具体的かつストーリー性を持って語られているか
- □ その起業動機は、現代の社会問題やトレンド(時流)と結びついているか
- □ 課題の深刻さを裏付ける、信頼性の高い公的データや数値が記載されているか
- □ 自社ならではの解決策(独自の強み)が、競合他社と比較して明確になっているか
- □ プレスリリースの冒頭に、最も伝えたい結論(社会に提供する価値)が配置されているか
PRのプロに相談して、確実なメディア露出への一歩を踏み出しませんか?
起業動機という唯一無二の資産をどのように磨き上げればメディアに届くのか、自社だけで客観的に判断するのは容易ではありません。広報の戦略がなく属人化している組織や、再現性のあるPR手法を求める経営者の方こそ、第三者の専門的な視点を取り入れることが取材獲得への近道となります。
株式会社CA COMPANY(CACOMPANY)では、受注案件の取材獲得率80%以上、年間200社以上のPR相談実績を誇り、NHKや日経など全国メディアへの掲載実績を多数有しています。「取材は偶然でなく設計できる」という独自の考え方に基づき、露出で終わらせず事業の信用度向上や売上増へとつなげる伴走支援を行っています。
まずは、あなたの会社の起業動機や事業の強みを整理し、どのような切り口でメディアにアプローチできるかを「60分のPR戦略診断(無料相談)」で明らかにしてみませんか?お気軽に以下のリンクよりお問い合わせください。










