
プレスリリースのメールアドレスは記者が連絡を躊躇しない「窓口」
プレスリリースにおけるメールアドレスの記載は、単なる連絡先の提示ではありません。記者が「今すぐ詳細を聞きたい」と思った瞬間に、迷わず連絡できる導線を設計することが大切です。CA COMPANYは、取材獲得率80%以上の実績があります。結論から申し上げますと、メールアドレスは「個人の直通アドレス」と「代表・広報用アドレス」を併記し、記者が最も使いやすい形を整えるのが正解です。
プレスリリースをメールで送るときは、連絡先のアドレスに加えて、件名・差出人・本文の書き方も大切です。配信サービスのアットプレスは、メールで送るときの注意として、①件名はプレスリリースのタイトルにする(「プレスリリースを送らせていただきます」などの件名では内容が分からず、開封されない可能性が高い)、②差出人は、メールアドレスのままやローマ字ではなく、漢字のフルネームや「ABC広報・田中」のように分かる形にする、③メール本文を見てプレスリリースの概要が分かるように、本文をプレスリリース文にするか概要を簡潔に書く、の3点を挙げています。文面の例は、後の節に載せています。
地方の中小企業の経営者や、いい商品を持ちながら認知度に悩む事業者の皆様にとって、プレスリリースはメディアとの貴重な接点です。しかし、せっかく内容に興味を持ってもらえても、連絡先が不明瞭だったり、返信が遅そうなアドレスだったりするだけで、取材のチャンスは逃げてしまいます。記者は常に締め切りに追われており、最短距離で担当者に繋がることを求めているからです。

記者が連絡しやすいメールアドレスを設計する5つのステップ
取材を偶然ではなく「設計」して獲得するために、以下のステップでメールアドレスの記載を最適化しましょう。
ステップ1:個人の直通アドレスを優先的に用意する
記者が最も好むのは、決定権がある人や詳細を把握している担当者に直接つながることです。info@やsupport@といった代表アドレスだけでは、「誰がいつ見るかわからない」「返信に時間がかかりそう」という印象を与えてしまいます。「担当者名 + 個人アドレス」をセットで記載することで、記者が連絡しやすくなります。
ステップ2:独自ドメインのメールアドレスを使用する
GmailやYahoo!メールなどのフリーアドレスは、信頼性の観点から避けるのが賢明です。連絡先には、企業の独自ドメイン(@company.co.jpなど)のアドレスを使うのがおすすめです。フリーアドレスは誰でも取得できるため、情報の信憑性を疑われるリスクがあるからです。企業の看板を背負ったアドレスを使うことが、メディア露出で信用を高める第一歩となります。
ステップ3:予備のアドレスを併記して「不達」を防ぐ
個人のアドレスに加えて、広報チームや代表のアドレスをサブとして記載する手法も有効です。万が一、担当者が外出中や取材対応中でメールを確認できない場合でも、組織としてバックアップできる体制をアピールできます。具体的には「担当直通:tanaka@example.com / 広報事務局:pr@example.com」のように役割を明示して並記します。
ステップ4:メールアドレスの前後に「連絡可能時間」を添える
メールアドレスのすぐ近くに「メールは24時間受付、返信は○時間以内に行います」といった一言を添えるだけで、記者も連絡のめどを立てやすくなります。特に地方の経営者が自ら広報を兼務する場合、多忙であることは記者も理解しています。だからこそ、「いつ連絡がつくのか」を明文化しておくことが、取材獲得の設計において重要な要素となります。
ステップ5:リンク設定(mailto)を確認する
Webメディアやプレスリリース配信サービスを利用する場合、メールアドレスをクリックしたらすぐにメールソフトが立ち上がる「mailtoタグ」の設定を忘れずに行いましょう。記者はスマートフォンでリリースをチェックすることも多いため、コピー&ペーストの手間を省く配慮が、連絡のしやすさにつながります。

プレスリリースのメールアドレスに関するよくある誤解
多くの事業者が陥りがちな誤解として、「個人のアドレスを出すと迷惑メールが増えるのではないか」という懸念があります。しかし、メディア露出による事業基盤の強化を優先するのであれば、このリスクと見比べて判断しましょう。連絡先を隠すことで得られる「安心」がある一方で、取材の機会を逃す「損失」もあることを理解しておきましょう。
- 誤解1:代表アドレスだけで十分である
→ 記者は「誰に届くか不明なメール」を送ることを嫌います。 - 誤解2:携帯電話のショートメッセージ(SMS)で代用できる
→ 資料送付が必要な場合が多いため、必ずPCで確認できるメールアドレスが必要です。 - 誤解3:アドレスは画像化して載せるべきである
→ 記者がコピー&ペーストできず、利便性を著しく損なうため厳禁です。

プレスリリースを送るメールの文面の例
次は、例として作った文面です。〇〇の部分を自社の内容に置き換えて使ってください。
件名:【プレスリリース】〇〇市の〇〇店、地元の野菜を使った新メニューを〇月〇日から提供
差出人の表示:株式会社〇〇 広報 〇〇
本文:〇〇新聞 〇〇部 ご担当者様。いつもお世話になっております。株式会社〇〇の〇〇と申します。〇月〇日から、地元の農家と開発した新メニューの提供を始めますので、ご案内いたします。概要は次のとおりです。(1)内容:〇〇(2)開始日:〇月〇日(3)場所:〇〇。詳しくは、本文の下に貼り付けたプレスリリースをご覧ください。取材のご相談は、下記の担当者までご連絡ください。
署名:株式会社〇〇 広報担当 〇〇(担当直通の電話番号とメールアドレスを書く)

取材獲得率を高めるためのチェックリスト
配信前に、以下の項目が満たされているか最終確認を行ってください。
- 件名がプレスリリースのタイトルになっているか
- 担当者の氏名とメールアドレスが正しく紐付いているか
- 独自ドメイン(会社ドメイン)のアドレスになっているか
- スペルミスはないか(特にハイフンとアンダースコアの混同)
- 受信設定で外部からのメールがブロックされていないか
- スマートフォンから見た時に、アドレスが改行されて崩れていないか
まとめ:メールアドレスはメディアとの「信頼の架け橋」
プレスリリースに記載するメールアドレスは、単なる記号ではなく、メディア関係者に対する「誠実な姿勢」の表れです。株式会社CA COMPANYは、年間200件以上のPR相談に対応しています。広報の戦略が属人化している組織や、再現性のあるPR手法を求める経営者こそ、まずは連絡先の書き方という「基本の設計」を見直してみてください。
「取材に繋がる切り口が分からない」と悩まれている方は、ぜひCA COMPANYの60分の無料PR戦略診断をご活用ください。取材獲得の可能性や方向性を、60分で整理します。
次のステップ:
まずは、現在使用しているプレスリリースの雛形を確認し、ステップ1の「個人アドレスの追記」から始めてみましょう。小さな改善の積み重ねが、記者からの連絡につながる土台になります。










